Poem

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 ああ、きみの唇はその名に相応しいほどに愛おしくて狂わしい
 幾夜過ぎたところできみが迎えにやってこないことは分っていたさ
 憂い顔になぜかもう一人のきみを見付けたような気がして慌てて近寄ると、
 エメラルド色の箱庭
 女の子の話し相手は煌びやかな星達の涙と瓶詰めされた三日月だけでした


 帰り道に望むキス
 記憶喪失のマグノリア
 空想的箱庭世界
 結局さ、何が待ち受けているのか分からないから怖いんだよ
 心の奥にきみがいて、きみはいつだって僕を勇気付けてくれる


 寂しがり屋のディヴェルティメント
 終止符を打てるのはきみだけ
 透き通らない身体が欲しい
 背伸びしたってきみの唇へは届かない。だけど今は、それが少しだけ幸せ
 そのままこのままでいられたら、世界中の誰よりも絶対に幸せだって胸を張れそうなんだ


 たくさんの大切を抱えていた
 小さい箱庭に溢れんばかりの愛を
 梅雨時のさよなら
 手紙の宛先はいまだ書けないままで
 時々魅せるきみのセレナーデ


 涙色、空に近付けない同じ色
 日記に滲むインクの染みは、涙のあとを消した染み
 ぬりえみたいに空も海も月もでたらめにぬりかえたい
 願いはきみと一緒の平穏で叶わない願いだときみは笑うのだけれどそれでも
 ノイズに埋め尽くされた世界の中でさえきみに気が付いてしまうのはそれはもうきっと罰とか罪で


 剥げ落ちた誰かの破片大切に瓶につめて
 ひとりきりのよるはこいのうたをつぶやくの
 ふいに笑ってみせて
 平穏に満たされた雫の音はささやかな幸せの味